国民民主党の求めに応じ与党が検討している「103万円の壁」見直し問題。国民民主が主張する「178万円」まで引き上げた場合、国・地方あわせて7兆円から8兆円の減収と試算されていることから、大幅な減収が結果として住民サービスの低下や自治体の財政破綻に繋がるおそれがあるとして懸念する声も上がっています。

こうした中、国民民主党の玉木代表が、総務省が全国知事会などに対し、見直しに反対するよう"根回し"の工作をしていると指摘したことで、さらに波紋が広がっています。

知事会の席上、鳥取県の平井伸治知事が発言を求めました。

鳥取県 平井伸治 知事
「レッテル張りなんですよね。我々がやってるのはどっかの省庁の工作だっていうことです。そんなことありえない。だって僕ら何も聞いてないんですもん。しかもそれはですね今日は国会議員の出身の先生方もいっぱいいらっしゃいますけども、各省庁がレクをしてるわけですよ。

私も事務局やってましたから知事会の、別に特定の省庁だけじゃなくていろんな省庁からレクが来ました。それは全て受け止めた上で僕らが決めるんです。
住民のため、地域のために我々何すべきか、それが首長の役割であるとこの首長の役割を分からずして、あいつらは工作をやってるんだっていうのはこれは言語道断だと思います。

おそらくですね、それは特定の自治体かもしれません。ここに流されている文書を流した人がいるかもしれない。皆さんそこにストーリーをつけて、あたかも特定の省庁が全国知事会の首長たちを操ってるんだって、こういうような構造を描いてることは大問題です」