「6分」で津波が… 『日本海側海溝型地震』とは

河村庸市キャスター
「それでは続いては、日本海側を震源とする地震についてです。市川キャスターお願いします」
市川麻耶キャスター
「はい。青森県ではマグニチュード7.9の大地震が発生した際の被害想定を出しています。1983年の日本海中部地震では、地震から8分で深浦町に津波が到達したとされていますが、将来予測される日本海側の海溝型地震では、県の想定では、津波の第一波は深浦町舮作地区に「6分」で到達するとされています。また、より沿岸に近い地震の場合は、もっと早く到達するとされています。特徴としては、津波を引き起こす地震の震源が近く、太平洋側よりもかなり早い時間で津波が到達することです」

河村庸市キャスター
「津波の早い到達=早い避難が必要ということかと思いますけれども、これに対して県としての対応はいかがでしょうか」
青森県・宮下宗一郎知事
「ちょっと話の腰を折るようで申し訳ないんですが、これは太平洋だろうが、その日本海だろうが同じで。最も大事なのは県としての対応というのは、施設を整備したり、情報のプラットフォームっていうのは、ちゃんと取り組みますよ。だけれども、やっぱり早い避難っていうことで一番大事なのは、やっぱり私達県民1人1人の「日頃の備え」。これに尽きるんですね」

「やっぱりご自身のいる場所が、津波の浸水エリアなのかっていうことを、まず把握していただいて、それでハザードマップを見て、どこまで逃げれば大丈夫なのかっていうことを把握していただいて、そこまで行くのに何分かかるんだっていうことをですね。やっぱりまず、ちゃんと想定していただくということが大事なんだと思うんですよ。118万人県民の皆様はいらっしゃって、例えば県庁の職員みんなで応援しに行くって言っても、県庁の職員といっても4000人弱しかいない。それで、警察官も2000人ちょっとしかいない。さらに、消防とか自衛隊って合わせたって118万人を一気に避難させるなんてことは、これできないんですね」

「だからやっぱり6分っていうことは、もう揺れた瞬間から逃げ始めないと、もう間に合わないわけですから。やっぱりまずは、正直申し上げて、自分の置かれてる状況をまず把握して、逃げる想定をするというところを、それぞれがやっていただかないと。なかなかこれはですね、難しいなというふうに私は思っています」