“自分”を大切にする、今の「読書好き」

40年前の「読書好き」有職者は、“仕事のために本を読む”感じでしたが、今の「読書好き」有職者は、“自分の楽しみのために本を読む”という印象。

では、今の「読書好き」有職者には、そうした“自分のため”や“自分らしさ”といった志向が強いのでしょうか。

それを見極めるため、さまざまな意見・行動についてあてはまるものをいくつでも選ぶ質問について、「その他」の有職者と比べてみました。

次の棒グラフに示したのは、有職者の「読書好き」と「その他」で選択率の差が大きかったものの上位5つの結果です。

これを見ると「読書好き」は「その他」よりも、「気ままな一人旅」「自分の趣味や好みにあった生活」「香りや匂いに敏感」「個人の幸福が社会の改善に先行」などを選ぶ割合が高くなっています。

これは、“自分のため”や“自分らしさ”の重視をうかがわせる読書傾向にも通じる結果といえそうです。

しかし自分優先の利己主義者ではなく、地球環境保護への目配りから、等身大で社会に関わろうとする姿勢といったものも感じられます。