老化細胞は退治できる?

老化細胞の排除の仕組みについて、中西教授の研究で分かってきていることがあります。
▼ある酵素が老化細胞を生き延びさせていることを特定
▼あるたんぱく質が老化細胞をバリアで守っていることを特定
さらに中西教授は、これらが「流通済みの薬」で抑制できるという大発見もしています。

研究用で市販されているがん治療薬「GLS1阻害薬」が「酵素」に、
がん患者に使用されている「免疫療法薬(オプジーボ)」がたんぱく質に働きかけることで、老化細胞が退治できるということです。
マウスを使った実験では、「GLS1阻害薬」を定期的に投与した老齢マウスの方が、通常の老齢マウスより運動能力が高いという結果に。“30歳ほど回復した”ことに相当します。
東京大学医科学研究所  中西真教授:
まず、マウス実験の結果ということをきちんと言っておかないといけません。
これが本当に人に応用できるのかどうかについてはまだまだ多くのステップを踏んで時間をかけてやっていかないといけないと思っています。
ただしマウスは同じ哺乳動物ですので、このような回復結果が出たということは、もしかしたら人に対しても同じような効果を望めるのではないかと期待しています。
老化は「遺伝子」と「生活環境」どちらで決まる?

Q.老化について最近の研究で分かったことはどちらでしょうか?
A:老化は生活習慣や環境などの影響が約8割
B:老化は遺伝子の影響が約8割
・・・正解はA
過去には、生まれてから死ぬまでの老化プログラムが遺伝子に組み込まれているとする「プログラム説」も存在していましたが、現在デンマークの研究では
遺伝子の影響⇒15%~25%
生活習慣や環境⇒75%~85%
ということが分かっています。
恵俊彰:
よかった。だってこっちの方が夢がありますもんね。














