老化のお悩み〔2〕「体力が落ちた&老後が不安」
もうすぐ60歳を迎えるMC恵俊彰。
2年前くらいから目の疲れ・のどの疲れ・体力が落ちたなどの変化が。
どんな生活を送ればいいのか、老化への不安もあるといいます。
恵俊彰:
目薬を多用するようになったり、喉の疲れとか、疲れが取れないとか、そういうことの連続なのでちょっとへこんでるんですよ。
≪中西教授のアドバイス≫
典型的な老化の兆候。
病気が隠れていないか検診は怠らないように。リズム正しい生活を送って暴飲暴食を避けるのが大切。
恵俊彰:
多少お酒を飲むのはいいんですか?
中西教授:
非常に難しいんですけども、実は飲酒というのはがんという面から見ると全て駄目なんです。少量だからいいというものではない。
ただし、やはり少量飲むことによっていわゆる心のストレスを解放するという効果もありますので、自分自身の体と相談されてください。
さらに、老後の不安に関して、中西教授には目指している目標があります。
「長寿を喜び楽しめる社会へ」

老化研究の今後と夢についてー
◆老化細胞の除去を含む様々な手段によって、人間の最大寿命とされる120歳のギリギリまで健康寿命を延ばしていく。
◆老化現象を止めることで、自然と健康的に生きられる社会を実現する。
これが実現すると、多くの人が抱える漠然とした不安のほとんどが消えるのではないでしょうか。
中西教授は、現在の超高齢化社会において、長生きすることが“負荷”ではなくなり、「健康や長寿を喜び、楽しめる社会」になっていくことを願っています。
東京大学医科学研究所 中西真教授:
多くの高齢者の方々は「病気になるので早くなくなりたい」などとおっしゃるんですけども、健康で1日でも長く生きていただきたいし、またそういう方が活動的に社会生活を送っていただけるような、そういう社会を作っていけたらいいかなと思っています。
弁護士 八代英輝:
「加齢」をポジティブに捉えて、「老化」はいろいろな生活習慣で気を付けていくっていうところですかね。
コメンテーター 中川翔子:
年齢を気にするんじゃなくて、レベルを上げていきましょう!
みんなで長生きしましょう。
(ひるおび 2024年11月14日放送より)
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<プロフィール>
中西真氏
東京大学医科学研究所 教授
研究テーマは老化制御・加齢に伴うがん発症の解明など
内閣府推進の事業でプロダクトマネジャーを務める