福島第一原発から取り出された溶け落ちた核燃料=燃料デブリを受け入れた茨城県の日本原子力研究開発機構=JAEAは、14日から詳しい分析作業に入ることにしています。

福島第一原発から取り出された燃料デブリが入った容器は、12日午後、トラックで茨城県大洗町にある日本原子力研究開発機構=JAEAの研究所に入り、分析を行う施設に運び込まれました。
試験的に取り出された燃料デブリは大きさが5ミリほど、重さはおよそ0.7グラム、放射線量は毎時およそ0.2ミリシーベルトとなっています。JAEAでは14日から分析作業に入り、今後、分割して複数の研究施設で数か月から1年ほどかけて詳しく調べることにしています。

JAEA・荻野英樹技術主席「成分が分かることで固さなどが推定できますと、工法などの検討ができますし、ウランの量などが分かってきますと、臨界の評価に関わってくるという形になります」
福島第一原発には燃料デブリがおよそ880トンあるとみられ、JAEAでは今後の本格的な取り出しに向けた対策の検討に貢献したいとしています。