最先端設備導入「本当の日本一目指して」
工場では、珍しい技術が導入されています。
朝田さん「今までは接着剤を付けて8時間以上かかっていたプレス工程が、約10数分で完成となります」
海外の最先端設備を導入し、作業時間は通常の50分の1に短縮。それによって集成材の大量生産が可能となり、会社設立以降、事業規模を拡大しています。ウッドコアで製造された集成材は、道の駅なみえなど県内外の施設に使われています。

さらに、福島の復興を世界に発信しようと、今回、大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」の梁にも採用されました。
朝田さん「いいもの、いい製品を作れるようになったので、万博のリングもすばらしいものをこの工場から出荷できたと思っている」
故郷で林業を続けることが自分の使命だと話す朝田さん。福島の林業発展を目指し、これからもメイドイン浪江の木材を世界に届けていきます。
朝田さん「本当の日本一を目指して、従業員一同みんなと頑張って、本当の日本一になりたいと思う」

福島県などによりますと、双葉郡で木材に携わる事業所の数は、いまは震災前の半分ほどに留まっているということです。こうした中で、朝田さんは「引き続き、浪江町の雇用創出にも力を入れて、町の活性化に貢献したい」と話していました。