福島県いわき市水道局発注の公共工事の入札をめぐる談合事件の裁判で、16日、水道局の元職員の男に有罪判決が言い渡されました。
判決を言い渡されたのは、いわき市水道局元職員・眞山佳幸被告(35)です。判決によりますと、眞山被告は、去年1月の水道局発注の工事の入札をめぐり、設計金額などを業者に漏らし、謝礼として現金10万円を受け取りました。
事件をめぐっては、工事を落札した会社の松原文司被告と、息子の松原文隆被告も起訴されていました。
16日の判決公判で、福島地裁の島田環裁判長は、「入札の公正やそれに対する社会的信頼を害した程度は大きく、常習性も認められる悪質な犯行」と指摘。そのうえで「わいろの金額が多額とは言えない」などとして、眞山被告に懲役2年執行猶予4年、松原文司被告に懲役1年6か月執行猶予3年、文隆被告に懲役1年執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。














