元DeNA髙田琢登「カウントを稼いで三振を取るのがやりたい投球」

2日目に行われたシート打撃で、髙田は3人と対戦。先頭を二ゴロ、次打者は二飛、3人目は左飛と、3人ともしっかり抑えてみせた。トライアウトを終えて「右打者のインコースにキッチリと投げ切りたいと思っていたが、打者3人とも左打者だったので、三塁側に強いボールを投げるという意識で投げていった」と語った髙田。
報道陣から投球の出来を問われると「60点、70点ぐらい。まだまだ、スピードを出せると思うし、もっとストレートで空振りを取ったり、ファウルを取って、カウントを稼いで三振を取るってのがやりたい投球なので」と厳しめに評した。
静岡商高時代は、父で監督の晋松さんの下でプレーし、1年夏からベンチ入り、3年夏にはエースとして、地方大会ベスト4進出の原動力となるも、甲子園出場はならなかった。3年夏の最後の勝利を飾った準々決勝の舞台こそ、ちゅ〜るスタジアム清水(当時は清水庵原球場)。思い出深い球場でのプレーに髙田は「実家も清水ですし、よく来ていた球場で懐かしい」とし、同時に野球を通じて親孝行がしたいと改めて現役続行の意思を示した。
この日の夜に行われた日本シリーズ第6戦で、古巣DeNAは、快進撃の末「史上最大の下剋上」を達成。26年ぶりの頂点へと駆け上がった。元チームメイトが果たした偉業も自らの活力へと変えて、自身はこれから控えるプロ野球12球団合同トライアウトに照準を合わせている。