管理栄養士 渥美まゆ美氏:
小さい肉の方が火を通しやすいので、【2】切ってから焼く方が安全です。
要はしっかりと火を通す事がポイントになってきますので、生焼けになるリスクを考えたときに大きいまま焼くよりは、下処理をしてサッと焼ける方がいいということです。

東北大学大学院教授 小坂健氏:
切るときにまな板や包丁から野菜とかに菌が汚染される可能性がありますので、気を付けていただきたいです。トングも生の肉を焼く時と、自分が食べるモノを触るときは別にした方がいいですね。

ポイント(3) 食べる時

焼けたらすぐに食べる。
焼けたまま長時間放置していると、菌が増殖する可能性も。食べる時に再度加熱する。

◆カレーライスの場合
カレーの材料となる肉や魚介類、野菜には食中毒の原因となる「ウェルシュ菌」が付着しています。

恵俊彰:
ではどうしたらいいんでしょうか?

管理栄養士 渥美まゆ美氏:
キャンプの際のカレーは、作ったその日に食べる。翌日カレーはNG。
キャンプ場ですと一番菌が増加しやすい温度帯で長時間置くことが多いので、なるべくその日のうちに食べましょう。
ご家庭で食べる場合は、しっかりとすぐに冷やして小分けにして冷蔵・冷凍していただけば菌がそこまで増殖しないです。食中毒の報告も多いので、とにかくすぐに冷やすことが大事です。

恵俊彰:
ウェルシュ菌に関しては火を通すだけではダメということ?

東北大学大学院教授 小坂健氏:
ウェルシュ菌が死なない場合もあるということです。きちんとかき混ぜながら加熱をすることが大事です。

〇農林水産省のホームページ「楽しく健康な食生活のために」によると…

ウェルシュ菌は、100℃で1時間の加熱にも耐える熱に強い芽胞を作ります。
そのため、加熱と「常温での放置」を繰り返すことは避けて下さい。

安心して楽しむためのポイントは、次の通りです。
・調理の際や食事の前には必ず手を洗いましょう。
・保存する場合は、底の浅い容器等に一度に食べられる量を小分けして、冷蔵庫で保存(10℃以下)しましょう。
・保存した料理を食べる際には、なべ底までしっかりかき混ぜながら再加熱(60℃10分以上)しましょう。