2019年~2023年の食中毒の月別発生件数では10月が1年間で最も多くなっています。
涼しくなる季節ですが、なぜ食中毒が増えるのでしょうか?
管理栄養士の渥美まゆ美氏、東北大学大学院 教授の小坂健氏に聞きました。
なぜ秋に食中毒が多い?

秋の行楽シーズンになるとキャンプやピクニックなど屋外での食事が増えます。
また、秋の味覚には寄生虫や自然毒が多く潜んでいます。
東北大学大学院教授 小坂健氏:
涼しくなっても油断は禁物。気温20℃以下になるまで菌は増殖します。
恵俊彰:
気温が20℃以上だと菌が出てくるということでしょうか?
東北大学大学院教授 小坂健氏:
温度が上がると増殖しやすいということはあると思います。ただ菌によっては、もっと気温が上がらないと増殖しにくい菌もあるので一概には言えないのですが、涼しくなってくると細菌性の食中毒は基本的には減ってきますね。
キャンプの注意点
ポイント(1) 食材を持っていく時
クーラーボックスに食材を入れる際、食材はそれぞれビニール袋に入れ、まず肉類・魚介類を底に入れます。その上に保冷剤、そしてその上にその他の野菜やきのこ類を入れるのが最適です。

管理栄養士 渥美まゆ美氏:
ドリップ(汁)が出やすい肉や魚介類を底に入れた方がいいです。
理想を言えば、野菜などと肉類・魚介類は別々のクーラーボックスにした方がいいです。
ポイント(2) 食材を焼く時
東北大学大学院教授 小坂健氏:
カンピロバクターに注意しなければいけません。
特にカンピロバクターは鶏肉に多い菌です。

Q.鶏肉を焼く場合はどちらがいい?【1】焼いてから切る【2】切ってから焼く
