「抽象的なことではなく、具体的なことを」小説家 真山仁さんが気になる政策は

小説家 真山仁さん:
演説を聞いていると、抽象的で勇ましいのですが、批判ばかりしてますよね。約4年間、これから未来のことを誰に託すかを有権者は考えます。抽象的なことではなく、具体的なことを、未来として予想を描いてほしいわけです。
最近の選挙の争点は、みんなが潰し合っていて、一体どこがいいのか全然わからなくなってしまっているところもあると思います。
さらに、国会議員の役割は、時代に合わせて法律を作ったり、予算の配分を変えたりすることだと思います。時代とともに国会議員が変わっている印象は全然出てこないと感じます。ずっと誰かの悪口を言って、ずっと抽象的な「任せてください。我々が引っ張ります」と。
例えば、新たに何かを増やすと言っても「財源どうするのか」と言った瞬間に、誰も答えてくれない。こんなことで大丈夫なのか、今回は特に心配です。
小川彩佳キャスター:
具体的で現実的な未来がなかなか見えてこないというところがあるんでしょうか。

小説家 真山仁さん:
投票している意味をみんなが考えているかですよね。もともと、日本の国会議員は誰がなっても同じというイメージがあると思います。
今回、際立って「この候補者・政党でないといけない」というのは全く感じません。投票率が60%を超えるのは幻想ではないかという気がします。
小川キャスター:
今回、真山さんが気になる政策はありますか。
小説家 真山仁さん:
最近、中国が台湾周辺で軍事演習をやっていますよね。さらに、いま、世界中で紛争があります。少し前まで、日本も防衛費を何とかしないといけない、自分の国は自分たちで守らなければいけないと言っていました。
それは考えないといけないことですが、そこも財源どうするのかと。国債発行すればいいと言いますが、初めて「増税」が大きなテーマになったと思います。ただ、選挙で増税の話をする人は誰もいません。無責任じゃないかなと思います。
そういうところまで踏み込んで、国のことを考えましょうという政党が1つぐらいあってもいいと思います。
藤森キャスター:
財源をどこから持ってくるか、いつまでにやるのか、具体的な数字をもう少しリアルに伝えてもらわないと、いい話ばかりですよね。
小川キャスター:
私たちにとって、政治家自身にとって、耳当たりの悪い不都合な事実をどれだけ語るのか、ここも1つの注目のポイントかもしれないですね。
小説家 真山仁さん:
選挙が終わると、みんなが忘れてしまうのはやめてほしいですよね。

















