「過半数の目標、今回はシビアな数字」衆議院選挙の注目ポイント

藤森祥平キャスター:
15日、衆議院選挙が公示されました。「56議席」が注目されています。自民・公明の与党にとって、解散したときの勢力に比べて56議席以上を失うと、「過半数の233」を割る数字です。つまり、与党の勝敗ラインになっています。

【衆議院 解散時勢力】
・自民党 256議席
・公明党 32議席
・立憲民主党 98議席
・日本維新の会 40議席
・共産党 10議席
・国民民主党 7議席
・れいわ新選組 3議席
・教育無償化を実現する会 4議席
・社民党 1議席
・無所属 14議席
※過半数:233議席

TBS岩田政治部長は「与党で過半数の目標は、これまでも自民が掲げてきたが、今回はシビアな数字になっている」としています。

続いては「52の選挙区」についてです。共同通信によると、立憲民主党、日本維新の会、共産党、国民民主党の4つの野党と与党候補が、今回、一騎打ちの形でぶつかる選挙区の数です。野党側にしてみれば、候補が一本化されれば票がばらけずに与党と戦うことができる数字になっています。

2021年の衆議院選挙では、野党が一本化した選挙区は217でした。これほどまで数字が届かない理由について、TBS岩田政治部長は「各野党も生き残りに懸命。他党に譲る余裕はない」とみています。

また、直近4回の衆院選の投票率は60%以下でした。2009年、自民党から民主党(当時)に政権交代したときの投票率は69.28%でした。その後、2012年は59.32%、2014年は52.66%、2017年は53.68%、2021年は55.93%と、近年は50%台前半が続いています。(総務省ホームページより)

TBS岩田政治部長によると、「6割を超えるのは、無党派層の票が増えることを表す。結果がどうなるか全く読めない」ということです。