運ばれてきた汚泥はミキサーで粒状にしたあと、ドラム内で10分ほど乾燥させ、含まれる水分量を8%の状態にします。

(日鉄エンジニアリングプラント本部 大泉雅伸シニアマネジャー)「石炭の3分の2ほどのカロリーがあって、発電所などで有効利用されています」

完成した燃料は、大分市内の2か所の製造工場で、石炭の代わりの燃料として発電などに用いられています。

下水汚泥から作られた燃料は、生物由来の資源を活用していて、石炭などの化石燃料を燃やした場合と比べ、大気中のCO2の増加を抑えることができます。

今回の事業全体でも1年間でおよそ2880トンのCO2排出を削減できる見通しです。

(下水道施設管理課 太田恵参事)「CO2削減効果が見込まれる市民生活で出た下水を燃料として発電し、市民がその電気を使うことで循環型社会に貢献できる」

県内では初めてとなる新たな取り組みで、循環型社会の実現に向けて期待が寄せられています。