坪井さんの思いを引き継ぐ24歳

日本被団協がノーベル平和賞を受賞する理由のひとつが、「新たな世代への継承」がなされていることでした。

その一人が、広島出身の高橋悠太さんです。

一般社団法人「かたわら」代表理事 高橋悠太さん(24)
「私が中学校3年生の時に被爆者の坪井直さんから聞き取りをして、まとめた冊子です」

中学生の時に坪井直さんと出会い、直接話を聞いたことをきっかけに、核廃絶に向けた活動を始めました。

高橋悠太さん(NPT会議・2022年)
「核兵器がある限り、すべての戦争は核戦争に発展する危険があるのです」

ニューヨークで行われるNPT会議や核禁条約にも出席。坪井さんの思いを引き継いでいます。

一般社団法人「かたわら」代表理事 高橋悠太さん(24)
「これから、あなたたちの時代なんだと託されました。被爆者と出会えた最後の世代になる、私たち若い世代の責任ではないかと思います。坪井さんもネバーギブアップという言葉をずっと使っていて、たとえ過酷な状況でも、諦めることなく核兵器廃絶という目標を実現していきたい」

原爆投下から来年で80年。平和賞の受賞決定は、変化へのスタートラインとなるのでしょうか。

(「サンデーモーニング」2024年10月13日放送より)