難聴うさぎさん
「基本的に補聴器は高いので、安価で手に入れられる聴覚サポートデバイスが、この世の中にあったらいいかなと思って企業さんたちと開発しました」
補聴器の一般的な価格帯は数十万円、片耳難聴や高齢難聴の人のなかには購入をあきらめてしまう人も少なくないといいます。
そんななか、音響機器の研究・開発などに取り組む会社から声がかかり、骨伝導集音器の開発に共同で取り組むことになったのです。

共同開発を依頼した ソリッドソニック 久保貴弘 社長
「聞こえに関するサポートデバイスとか、発信力をいかして何か物を売りたいと取材に応じていた記事を見たんです。親和性も高そうですし、お願いしてみようかなと考えたのがそもそものきっかけです」
開発にかかった期間はおよそ2年。
より気軽に手に取ってもらえる聴覚サポートデバイスをと、およそ50回もの試作を重ねました。

共同開発を依頼した ソリッドソニック 久保貴弘 社長
「難聴うさぎさんにも聞いていただいて、色んな意見やアイデアを一緒に出して、開発の現場にフィードバックしていく作業。消費者の視点に立って、使いやすいと思うようなボタンの配置とか、デザインとか、そういったことを考えて作りました」
難聴うさぎさんの「消費者目線」の意見が反映され、マイクの位置を調整したり、周りの雑音を小さくしたりなど、改良に改良を重ねました。
そして、年内の販売開始に向け、全国各地で無料体験試聴会を開催しました。