地域で差がある「反対」「容認」

そんな原発再稼働への思いは、地域によっても違うでしょうか。
原発再稼働「反対」と「容認」の推移を、6つの地域別に比較してみると、次の折れ線グラフのようになりました。 

これを見ると、全体として22年から「反対」の選択率が下がり、「容認」の選択率が上がる傾向は共通しています。
しかし、「反対」では近畿、中国・四国、九州・沖縄といった西日本より、北海道・東北、首都圏、中部といった東日本での選択率が高い傾向。これはやはり東日本大震災の影響がより大きかった地域だからでしょうか。

一方、「容認」ではなぜか近畿の選択率が突出。実は現在日本で稼働中の原発10基のうち、7基は福井県に集中する関西電力の原発です(原子力規制委員会ウェブサイト、2024年9月17日現在)。
容認する土壌があるから再稼働が進むのか、再稼働しているから容認するのか。鶏が先か、卵が先か、といったところでしょうか。