(かぎしっぽさん)
「どべっとなったとこが可愛いかったんですよ、とか、ごはん食べた後、鼻にごはんがついてんですよとか。そういうの聞くと、そのままそれにしたくなる。受け取ったときに笑っててもらえればいいなと思って」
作品づくりでは、飼い主から聞いた話をもとに「きっとこんな子だったに違いない」と想像しながら形にしていきます。

実際に生きていたペットを再現する上で難しいのは毛の色の調合です。
複数の色の羊毛を組み合わせてイヌやネコの毛の複雑な色合いを作り出します。
羊毛フェルトでペットを失った飼い主に寄り添うかぎしっぽさん。
取り組みの背景には自身の辛い経験がありました。

(かぎしっぽさん)
「自分の震災で亡くなった子は作れていないので。写真は無いし。まだやっぱり可哀そうだなという思いがいっぱいあるから」