ベーシックサービスや原発…立憲と自民の違いは?

TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
自民党との違いが少しわかりにくいというような指摘も、いろいろなところでされています。
一方、23日の決選投票前の野田さんの演説のなかで「これは自民党と違うのかな」と私が感じたのは、ベーシックサービスの話です。医療や介護、障害者福祉などについては、段階を経て、すべて国が供給していく、所得制限もなしでやっていくのだという話がありました。
これはつまり、医療や介護、障害者福祉などにかかるお金は、国民の皆さんが出さずに、国が保障していくということになるのでしょうか?
立憲民主党 野田佳彦 新代表:
そういうことです。所得制限を設けずにということですが、これには財源が必要になりますので、一気にはできません。しかし、まずは教育の無償化というベーシックサービスを前に進めていきたいと思ってます。
TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
マニフェストにもそういったことを入れる考えでしょうか?
立憲民主党 野田佳彦 新代表:
マニフェストは今度、次の内閣を作って、そこで決めていきたいと思います。
井上キャスター:
原発についても聞かせてください。党の綱領では「原発ゼロ」を明記しています。
その一方で野田さんは今回、選挙戦を通じて「再生可能エネルギーを増やし、原発に依存しない社会を」と話していました。
この部分だけ聞くと、自民党とさほど変わりがないようにもみえてしまうのですが、自民党との違いや差別化については、どう捉えればいいでしょうか?

立憲民主党 野田佳彦 新代表:
「原発に依存しない社会」とは、電源構成で明らかに、まさに依存しなくなったと判断してもらうところまで持っていこうということです。
そして、党の綱領に「原発ゼロ」と書いてあるので、これは踏まえているわけです。ゼロを目指していくなかの現実的な対応として、依存しない社会を作っていくということです。
自民党との違いについては、たとえば再稼働についての条件整備は全然違いますし、簡単にやるという話ではありません。しっかりとした避難計画を作って、地元の合意が必要で、新増設はしないということです。これは全然、自民党と違うと思います。
井上キャスター:
ゴールはゼロで変わりない、ということでよろしいですね。
立憲民主党 野田佳彦 新代表:
私の政権のときも「2030年代にゼロを目指す」と閣議決定をしていました。「ゼロ」という言葉は党の規約に入っているわけなので、活かしていかなければいけないと思っています。