避難所に行くことができず、傾いた自宅で転倒…その後容態が悪化

80代男性は、地震で傾いた自宅で転倒し、腰椎圧迫骨折と診断され入院。一度退院したものの、容態が悪化し救急搬送され、急性大動脈解離で亡くなったということです。

審査会は「被災後も避難所に行くことが難しく、自宅が傾いた劣悪な環境の中で暮らしていたことにより骨折し、体力低下をまねき、既往症である慢性心不全増悪での死亡に至ったものと推認された。死亡診断書上では死亡原因は急性大動脈解離とされているが、カルテ閲覧等では、死亡原因は慢性心不全の増悪の可能性もあると考えられた。したがって、死亡と災害との間に相当因果関係があると認められた」としています。

能登半島地震の災害関連死の認定は県内で初めてで、遺族には最大500万円の災害弔慰金が支給されます。

市はこの他にも問い合わせが数件寄せられているため、順次、審査会を開くとしていて、富山市や氷見市でも審査会の設置に向けて、新たな条例の整備を進めています。