現地ガイドを終えた子どもたちが向かったのは校舎向かいのコンテナ。「おかえりプロジェクト」に合わせキッチンカーでかき氷や焼きそばが販売されました。

野球チームの監督:
「こういう場があれば子ども同士、話をするとか、感じたことを言葉に出せる。すごくいい環境だと思う」

野球チームの監督

只野哲也さん:
「もしかしたら寄ってくれるかなと思っていたら、寄ってくれた。話を聞いて帰るよりは一息ついて、ご飯を食べながら話をしたと思うけれど、そういう場所にしていきたいということがまさに現実になった」

故郷への思いとともに108個の灯ろう

中庭には当時の在校児童数と同じ数の108個の手作りの灯ろうが。みんなで探した思い出のある四つ葉のクローバーの形に灯されました。

参加者:
「『ともに』というメッセージを書いてくれているのが、Team大川や僕達とともにいてくれているという意味だと思って感銘を受けました」
「小さい子からのメッセージとか、大人からの心のこもった言葉がたくさんあって温かい場所だなと思って」

震災発生から13年半、只野さんは大川を通じてそれぞれのふるさとに思いを馳せてほしいと強く願っています。

只野哲也さん:
「おかえりプロジェクトの醍醐味というか、その時その日しか味わえない思いや時間とかその日しかない出会いや縁をまた実感できて、すごくいい時間だった。それぞれのふるさとに帰ってきたような気持ちでランタンの明かりを見てもらえたらと毎年思っている」

只野さんは震災の津波で祖父、母、そして小学3年生だった妹の未捺さん(当時9)を亡くしました。ふるさと・大川が「悲劇の場所」と呼ばれることに抵抗も感じていて、にぎわいを取り戻すために活動を進めています。
来年の夏にはコンテナ事務所の隣に正式に飲食ブースや物販スペースが完成する予定です。