サッカーJ2リーグで現在16位と低迷し、残り8試合を迎えた大分トリニータ。J3自動降格圏となる18位との勝ち点差が6と迫り、J2の残留争いに巻き込まれています。不振の原因について、監督と選手を直撃しました。

リーグ前半戦から波に乗れなかったトリニータは、シーズン後半に入って失速。片野坂知宏監督は不振の原因として、試合中のマネジメント不足とけが人の多発だと説明します。

片野坂監督:
「監督としてこういう状況になったことが非常に悔しい。私自身がやりたいフットボールがあって、それをトライする中で90分のマネジメントで足りないことがあった。そして、けが人が多くなってなかなか結果が出なかった」

前節終了後、片野坂監督が自らの進退に言及する事態にまで発展しましたが、クラブは9日、現体制の維持を発表しました。

また、「得点力不足」も低迷の要因です。チームの総得点は、リーグワースト2位。後半戦の11試合でわずか5得点、このうち8試合が無得点という厳しい状況が続いています。

攻撃の中心である野村直輝(33)は、「チーム全体に負の連鎖がある」と感じています。

野村直輝

野村:
「シンプルに勢いがない。絶対点を取らないといけない、絶対勝たないといけないという目に見えないプレッシャーを感じていると思います。僕も含めてチームの調子が良い時とは違うので、1試合でも勝つと全然変わってくると思う」