現在、沖縄の南の海上で動きがゆっくりとなっている台風11号。動きが鈍く、同じような海域にいて海水がかき混ぜられる影響などもあって、若干、勢力が落ちていますが、それでも非常に強い勢力です。


この後、台風はゆっくりと北上して先島諸島を通過、東シナ海へと進みますが、そこで再びやや発達する予想となっています。


そして、対馬海峡付近へ進み日本海へと抜ける予想です。海外の予報機関も含めて、まだ予報円が大きく、朝鮮半島方面へ進むのか、九州方面へ進むのかは定まっていないために予想には幅があります。


ただ、週明けは広島でも風が強まる影響は出てきそうです。広島的に特に気を付けたいケースは、”予報円の東より”を通った場合です。

過去、広島では、九州北部から山陰をかすめながら日本海へと抜けるルートを通った台風によって、記録的な暴風が吹き荒れ、大きな被害が出ているからです。ここ10年以上、県内ではそこまでの暴風は吹いていませんが、平成の前半の頃には、最大瞬間風速が50m/sを超えるような”猛烈な風”が吹いたことがありました。