新型コロナや猛暑の影響で献血への協力者が激減し、九州・沖縄地区では2200人分の輸血用の血液が不足しています。献血の協力者が不足する状態が続くことで、医療現場で十分な治療をできなくなる可能性が危惧されています。

◆血小板の有効期限は約4日間

福岡県筑紫野市にある血液センターです。

福岡県赤十字血液センター 柳内大輝供給二係長「血小板製剤が保管されています。20℃から24℃で、揺らしながら保管する形です」

1日200件から300件の発注があり、この日は、県内約60の医療機関に血液を運びました。白血病やがんなどの患者に輸血される血小板の有効期限は約4日間。医療が進歩した今も、血液を作ることはできません。輸血を支えているのが、みなさんの献血です。

献血に協力した人「新型コロナで少ないかなと思って来た」「きょうで26か27回目。知り合いが白血病になって、できることってそのくらいしかないから」

◆新型コロナと猛暑で「献血」激減

いま、新型コロナの影響で、企業や学校での献血が相次いで中止となっています。
福岡県赤十字血液センター 野見山広矩主事「猛暑に加えて、新型コロナ感染者急増によって、献血者が減っている状況。輸血を必要としている人数に対して、献血にご協力いただける方の人数が、現在追いついていない状況」