宮下室長「西方沖地震によって、プラスアルファで地震を起こしやすくなったと考えた方がいいですね。地震の切迫性と大都市部にあることから“一番危険な断層”ではないでしょうか」

警固断層帯で30年以内に地震が起きる確率は、0.3~6%。政府はマグニチュード8の巨大地震につながるおそれのある富士山河口断層帯などと同じ「Sランク:発生確率高い」に位置づけている。もともと国内トップクラスだったものが「ねじれ」によって一段と危険度が増した可能性があるのだ。
福岡県は眠ったままの“南半分”が目覚めた際の被害をシミュレーションしている。福岡市を中心に計32988棟が全壊または半壊。建物の下敷きになるなどして 1183 人が死亡し22508人が負傷する。ライフラインも上下水道の3643か所、道路275か所、鉄道346か所が損壊する。壊滅的な被害だ。