史上最も短く、史上最も早く明けたとされたことしの梅雨…。その記録は「幻」となりました。気象庁は、ことしの梅雨についてあらためて検証をした結果、梅雨明けが当初の発表より1か月近く遅くなったと発表しました。

ことし6月28日、わたしたちは、こんなニュースをお伝えしました。


『イマナマ!』6月28日放送
「きょう午前、広島地方気象台は、梅雨明けしたとみられると発表しました」


中国地方では観測史上初めて6月に梅雨明けが発表されました。梅雨入りの発表からわずか2週間…。期間も史上最も短い梅雨でした。


末川 徹 記者
「太陽の日差しが出てきて、汗ばむ陽気となっています」

確かに県内は、梅雨明け直後は晴れて各地で35℃以上の猛暑日を記録しました。


しかし、その後は再び雨雲が流れ込み、雨やくもりの日が続きます。7月には大雨となった日もありました。


例年、気象庁は、梅雨の時期について実際の天候を振り返って見直しをします。その結果、ことしの中国地方の梅雨明けは7月26日ごろだったと発表しました。


史上最も早いとされた梅雨明けも「平年より1週間遅い」ということになりました。


RCCウェザーセンター 乙藤 亮平 気象予報士
「全国的に梅雨明けが発表された直後の6月下旬から7月はじめは関東地方では40℃を超えるなど、全国的に猛烈な暑さとなりました」


「当初、気象庁が全国的に異例に早く梅雨明けを発表した背景には、この猛烈な暑さへの警戒を呼びかける側面が強くあったのかもしれません」


異例づくめだったことしの梅雨の記録は「幻」に…


中国地方で梅雨明けの発表日が見直されたケースは、ことしも含めて過去30年で12回ありますが、これだけ大幅に変更されるのは異例で、記憶には残る梅雨なのかもしれません。