■8月28日 松島基地航空祭当日は朝から“雨” 展示飛行に“暗雲”
“新戦略”を通過して航空祭に足を運んではみたが、朝から強い雨となった。一般観覧席に向かうが、雨には勝てず、イベント会場となっている格納庫に入った。
雨がやみますように、との願いもむなしく最初に行われるオープニング・フライトは中止に、次のF-2機動飛行も中止。
そして、午前に予定されているブルーインパルスの訓練飛行の順番となった。1番機が天候調査に向かう。基地上空、周辺を飛ぶが、何とも長く感じる。

が残念なことにこれも中止となってしまった。あたりからは「やっぱり」「この天気では無理もない」と理解を示しながらも見たい気持ちのやり場がない様子だった。
ブルーインパルスの飛行を見ようと格納庫の外にいた人たちは、三々五々格納庫に移動して、雨宿りを始めた。
この雨、展示飛行のみならず、基地側の努力にも水を差し始めた。

このあと雨宿りに入る人が増えてきた。場所を取って座る人、本来持ち込みできない事になっているレジャーシートで横になる人、近くの人と間隔を空けるために荷物を間に置こうと相談する人たち、カメラを片付ける人様々だったが、展示飛行は無理だ、と、あきらめムードが一気に漂い始めた。
と、そこに歓声が上がった。救難隊のヘリUH-60J。雨の中で訓練飛行を披露し、歓声が上がった。
しかし、展示飛行ができるほど天候は回復せず、その後も中止が続いた。

■雨が対策に水を差す
午前中の予定を終えお昼時となった。晴れていれば、広々とした滑走路わきでランチといきたいところだったが、雨。ほとんどの入場者がイベントスペースになっている格納庫に陣取った。思いのほか混みあいはじめ、それぞれが食事を始めた。
新型コロナ感染拡大防止への取り組みを進めた基地側の努力に雨が水を差す形となった。
だが、格納庫内ではほとんどの人がマスクを着用し、食事をとりながら大声を出すわけでも、酒盛り(酒類持ち込み禁止)をするわけでもなく、お互いにできるだけ密を回避するようにお隣さんと声を掛け合うなど入場者のモラルの高さに航空祭が支えられていた一面も垣間見ることができた。
そして午後、残念なことに天候は回復せず、午後になっても展示飛行は中止が続いた。