広島市は「広島城三の丸歴史館」の事業費について、2億円あまり増額すると発表しました。

広島市 松井一実 市長 
「施工単価が市の想定以上に割高になって、業者が入札できなかった」

広島市が、広島城そばに建設する「三の丸歴史館」は、天守を眺める「眺望スペース」を設け、外壁の一部には木材を使用します。

しかし建築資材の高騰などで入札が不調に終わったため、市は全体の事業費を59億円あまりと、およそ2億4000万円増額して再入札を行う方針です。

工事が遅れることから、今年度の予算はおよそ2000万円のみに減額し、残りの事業費は来年度以降の債務負担行為として計上します。

広島市 松井一実市長
「素材単価を安めに見積もったということも分かりましたので、今度は確実に入札できるのではないかと」

開館時期は当初予定の2026年10月より数ヶ月程度、遅れる見通しです。事業費の増額については9月議会で審議されます。