こちらは28日、広島市の産直市にできた行列です。行列の理由はコメ…。購入するために複数のスーパーなどを探し回っている人も少なくないようです。政府は、消費者に冷静な行動を呼びかけているものの、この品薄は解消されるのでしょうか?

広島市安佐北区のスーパー「ノムラストアー可部店」です。28日は、5キロの米30袋がレジ前の陳列棚に並びました。午前9時半の開店からコメを買い求める人たちが詰めかけました。

買い物客たち
「店に行ったら在庫がないところが多くて、お聞きしたら『もう少しあるよ。行ってみたら?』と言われたので来てみた」

「どこ見てもないですね。めっちゃ探したよね、この間。3~4軒見たけどなかったですね。入ってきた瞬間にあったのでゲットしました。安心」

全国的に米不足が問題となる中、店舗も購入制限を設けるなど対応に追われています。

ノムラストアー可部店 藤井章弘 店長
「こちらの紙類を並べている棚でも従来は米を販売しているが、米が少ないということで、今はこの棚限定で10~20袋を販売しているような形になります」

藤井店長に最近の消費動向を聞きました。

藤井章弘 店長
「南海トラフの問題やお盆商戦で消費マインドがすごく上がっている。なおかつ、これから台風も来るということで、ますます備蓄・ローリングストックということも消費者のみなさん、すごく意識されているなというのは、販売側としても感じるところかなと思います。店のほうには『米はありますか?』という電話はかなり入っているのが現状です」

陳列棚に積まれた米はどんどん売れていきます。あっという間に残り1袋に…

梅川千輝 記者
「午前10時40分です。開店から1時間あまりで5キロの米30袋が完売しました」

米を買えなかった客
― 15分くらい前に完売したんです。
「そうなんですか…。今は3軒目です。もう帰ります」

藤井店長は9月以降、新米が出回ってからは品薄は解消に向かうと見込んでいます。

ノムラストアー可部店 藤井章弘 店長
「うちの店でも来週ぐらいから50~100袋入ってくる予定にもなっていますので。随時、入ってきていますので、急いで買う必要性はあまりないのかなっていう…」

27日の会見で、坂本哲志 農水大臣は次のように説明しました。

坂本哲志 農水大臣
「産地の情報によると(令和)6年産米の生育は順調に進んでいます。平年より1週間程度、収穫が早まる産地もあり、合わせて出荷も前倒しで行われる見込みです」

国は、消費者に落ち着いた購買行動を呼びかけています。