乳が絞れない…乳牛が夏バテ
乳牛150頭を飼育する大分市の首藤牧場です。
渡辺記者:
「こちらの牧場では暑さ対策はしているものの、牛たちは息が上がり、疲れ気味のようです」

乳牛は暑さに弱く、例年生乳の生産量は減る時期ですが、今年はさらに1割減少。7月上旬こそ1日に4000リットル搾乳できましたが、猛暑で3000リットルにとどまっています。
首藤牧場 首藤祐作さん:
「7月の頭から37度とかそういう次元なので、もうそのときに牛が一気にバテましたね。体力を維持するのに限界がくるので、その分を乳が絞れない感じですね」
この夏から高品質なえさに変えたことで、牛の体力は維持できていますが、近年の飼料高騰もあり、えさ代は5年で2倍近くになったといいます。
首藤さん:
「もうコストはかかっちゃうんですけど、どうしても大切なのは命ですし、このあと夏を乗り越えて、また仕事してもらわないといけないから、そのときを見据えて今は投資をするような形です」
生乳量の低下から九州乳業は、8月12日から主力商品の「成分無調整牛乳」の出荷数を1割ほど減らしています。

九州乳業担当者:
「生乳そのものは長く保存することできませんので、生産量が減ると出荷制限せざるを得ない。なるべく広く浅くという形で大変申し訳ないんですが当分お願いするような形です」
気象庁が発表した1か月予報でも高温は続く見込みで、野菜や動物にとっても厳しい暑さとの戦いは続きそうです。














