そして、再びプールへ!

そして3月1日。ついに唯人くんが待ち焦がれた瞬間がやってきます。

(吉原唯人くん)
「最初入った時はすごく水が軽い(抵抗を感じない)と…」

初めはプールを歩くことしかできませんでしたが、その一歩一歩が喜びでした。

(母親の佳代さん)
「久しぶりに笑顔をみました。プールサイドで涙が出ました」

(吉原唯人くん)
「親とも話して、もう一回、岡山県の大会に出場することを第一目標にしようと」

「数年かけて目標を達成できれば…」と願う母・佳代さんでしたが、唯人くんは驚異的な回復力でかつての泳ぎを取り戻していきました。

難病を乗り越え、中国地区大会の決勝進出

そして5月、復帰後もっともタイムの良かった背泳ぎで、岡山県の大会に出場。数か月で復帰の目標を達成したただけでなく、県の代表選手に選ばれ、山口県で開催された中国地方の大会に出場。見事に決勝進出を果たしたのです。

(吉原唯人くん)
「自分ならいけると思いながら毎日励んできたんで、このぐらいはいけると思っていました」

「また泳げるようになりたい」強い信念で難病を乗り越えた唯人くんです。

(吉原唯人くん)
「次の目標は、全国大会に出場して表彰台に登ることです」

(母親の佳代さん)
「まだまだいろんな試練があると思うんですけれど、これからも楽しんで自分の目標に向かってがんばってもらいたいです」

憧れの五輪の舞台を夢見て、きょうも真庭市の水泳教室で練習に励んでいます。