10万人に1人という難病と闘いながら、オリンピックを夢見る小学生スイマーがいます。「仲間たちと一緒に泳ぎたい」…その信念を貫き、練習に励む岡山県真庭市の少年を紹介します。

全国大会で銅メダル 五輪を目指す小学生スイマー

(吉原唯人くん)
「(オリンピックで)金メダルを獲得して、世界でも自分の名が知られるようなすごい選手になりたいです」

真庭市の小学6年生吉原唯人くんです。大好きな水泳。ひたむきに打ち込み懸命に努力する姿が仲間を奮い立たせるといいます。

(水泳教室の中学生)
「唯人は今自分にできることを精一杯していて、そういう姿を見て自分もがんばろうと思う」

「仲良く高めあっていけているから、このまま(一緒に)オリンピックに行けたら…」

小学1年生のころ、地元の水泳教室に通い始めました。得意種目は個人メドレー。

全身をスムーズに使ったバランスの良い泳ぎでタイムをどんどんと縮め、小学4年生で出場した春の全国大会では、10歳以下の50メートル男子自由形で銅メダルを獲得しました。

同じ水泳教室に通う弟・正人くんも、唯人くんに憧れているといいます。

(弟の正人くん)
「お兄ちゃんみたいに僕も全国3位をとってみたい」

競技を終えたあと 激しい頭痛に襲われ

しかし、大好きな水泳に打ち込む唯人くんの前に病が襲い掛かります。

(唯人くん)
「ものすごく頭が痛くなって暴れる感じ…」

今年1月、倉敷市の大会で競技を終えた後、激しい頭痛で倒れ病院に緊急搬送されました。