香川県が老朽化や耐震性を理由に解体を決めている「船の体育館」について、解体工事の契約を結ぶ議案がきょう(11日)の議会で可決されました。

「船の体育館」を巡っては、建物の保存を求める民間の団体が、県が解体の根拠とする13年前の耐震診断書を「読み間違えている」として、

最新の知見をもとに、「解体を急ぐ必要はない」と主張しています。

県は、解体工事を落札した業者と8億4,700万円で契約を結ぶ議案をいまの議会に提出し、最終日のきょう(11日)、採決が行われました。

反対討論では…

(植田真紀県議(立憲・市民派ネット))
「旧県立体育館も、再生すれば世界中から人々がやってくる魅力的な観光資源になる可能性があるにもかかわらず、再生案について検討すらしないのはまったく理解できません」

「賛成の諸君のご起立を求めます」

議案は賛成多数で可決されました。解体に向けて手続きが進むことになりますが、民間の団体は、公金支出の差し止めを求める住民訴訟を起こしています。