「誰かに言いたくなる」仕掛けで大ヒットの映画
しかし、好評も悪評も、その口コミ次第と怖い部分も…
月刊『宣伝会議』谷口編集長:
「きっと皆さんがポジティブな口コミをしてくれるはずだと、ある意味覚悟も持ってやらないといけないところもある」
ヒットを生む、トリプルメディア戦略の中で最も難しいというのが、一般人が発信する口コミ。それを見事にコントロールし、公開から約1か月半で興行収入15億円超えの大ヒットとなっているのが、アニメ映画の『ルックバック』です。
漫画を愛する2人の少女の物語で、上映時間はたったの58分。しかし公開直後から、レビューサイトで急上昇し2024年上半期映画満足度1位を記録!
(※映画レビューサービスFilmarks〈フィルマークス〉調べ)
「アニメ映画No1かもしれない」「作画・音楽すべてが神だった」とSNSも席巻!
鑑賞した客:
「友達がSNSとかですごく感想を上げてて、観たいな観たいなと思って」
原作は人気漫画『チェーンソーマン』で知られる藤本タツキさんの読み切り漫画ですが、それを知らない人でも映画を観ると、誰かに言いたくて「口コミ」を書きたくなる!そんな仕掛けがあるといいます。
それは、伏線ー。もともと原作も「伏線がスゴイ」と話題になっていましたが、映画でもそれを忠実に再現し、さらに映画版だけのこだわりも、細かく仕込んだとのこと。

『ルックバック』押山清高監督:
「こちら側からはあまり言いたくないけど、あまりにも気付かれないとちょっと
言いたくなっちゃうかもしれない。多分発見したら言いたくなるポイントだと思うけど、映画を深読みできる隠し味のような感じで観てもらえたら」