非常に強い台風7号は、17日(土)にかけて福島県内に接近する見込みで、いわき市は全域、32万人あまりを対象に避難指示を出しました。
台風7号は非常に強い勢力を維持しながら北上し、17日未明から明け方にかけて、東北地方に接近する見込みです。
気象台は、福島県内で16日夜から17日午前中にかけて「線状降水帯」が発生するおそれがあると発表しました。発達した雨雲が次々と連なり、大雨による災害発生の危険度が急激に高まるおそれがあります。
17日午後6時までの24時間に予想される雨の量は多いところで、中通りと浜通りで200ミリ、会津で80ミリとなっています。
いわき市は午後3時、市内全域およそ14万世帯32万人あまりを対象に、警戒レベル4にあたる「避難指示」を出しました。
いわき市・内田広之市長呼びかけ「夜間の移動や大雨強風の中での移動は大変危険です。明るく雨や風が強くなる前に避難所など安全な場所に避難してください」
いわき市では、市内32か所に避難所を設け、このうち去年9月、豪雨による被害が大きかった内郷地区の小学校に設けられた避難所では暗くなる前に避難する人が見られました。また、いわき市では、去年の水害で多くの車が被害にあったことから、自動車の避難所11か所も設けました。
車を避難させた人「前回、車の水没を周りの方がしていたので、車を避難させに来ました」
気象台は、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫のほか、暴風による交通障害やうねりを伴った高波にも厳重に警戒するよう呼びかけています。