2024年7月、札幌で8日間にわたって行われた「西線11条のアリア」。舞台は、まだ市電がループ化する前の札幌です。斎藤さんが演出を手掛けた作品に、今回初めて本人も出演します。

この舞台のテーマの一つは「死」。事故や病気などで亡くなった若者たちが、真冬の停車場に炊飯器を持ち込み、「最後の晩餐」としてご飯を食べるちょっと変わった物語です。


俳優・斎藤歩さん(59歳)「偉い人とか有名な人が死ぬと『わ~』となるけど、偉くない人が死んでも別に、中には家族も誰もいない人がいて、そういう人が死んでもお葬式もされない訳でしょ、そういう人もいて、でも生き死にがあって、そういうのを書きたかったのかな」

19年前、人の生き死にを描いた作品。病を患いながらも、自身の運命を受け入れて歩き続ける斎藤さんが演じます。しかし…世間は、このまま逝かせてくれません。すでに2024年11月までスケジュールが埋まっています。

斎藤歩さん(59歳)「酷いよね、病人にさ『(舞台を)やれやれ』ってさ、残酷な街だよ、札幌は」