男女の判別、歴史をさかのぼると…。

 かつては、男性か女性かという議論が出たとき、女性を裸で歩かせて見た目で判断したようです。あまりに差別的・屈辱的ということですぐに批判が出てなくなりました。医学的にということで1968年から染色体検査。1992年からDNA検査。2000年からは疑いがあれば検査を行ってきました。

 その後、2011年に陸上女子南アフリカのキャスター・セメンヤ選手の話が出ました。「強すぎる、男性じゃないか」という批判が出て、2011年に世界陸連がDSD規定を設けます。

 そこでセメンヤ選手は、値を下げる薬を飲んで基準以下にして出場しました。基準以下にして2012年と2016年に女子800mで2連覇を果たします。そうすると世界陸連がDSD規定をさらに厳しく改定しました。これはひどいとセメンヤ選手は世界陸連を提訴しました。去年結果が出て、ヨーロッパの人権裁判所がセメンヤ選手の主張を認めました。