「大学以外に同世代と交流できる場があれば…」
コロナ禍で人とのつながりが希薄化し、孤独・孤立を深める人が増えた。内閣府が2023年12月、全国の16歳以上の2万人に行った調査によると、孤独感が「しばしば・常にある」「時々ある」「たまにある」と答えた人は39.3%。年齢別でみると、30歳代が46.1%で最も高く、20歳代は45.3%と若者世代での孤立感が全体よりも強い傾向がみられた。
心療内科で適応障害と診断され、大学を中退した当時21歳の男性はその後、専門学校に入学しなおし、無事卒業。今年の4月から一般企業で働いている。
当時を振り返ると「大学以外に同世代と交流できる場があれば、あのときあんなに思いつめることはなかった。誰にも相談できない状況の中でどんどん追い詰められて、孤独から抜け出すことが出来なかった。孤独を感じている人には、とにかく1人で抱えないで相談できる人を探してほしい」と話す。
報道特集では、若者の労働環境や生き辛さをテーマに取材をしたいと考えています。情報提供は番組ホームページまでお願いします。