開発のきっかけは「糖尿病のおばあちゃん」

 兵庫県宍粟市。山あいの食品工場でニンジャペーストは製造されています。その原料はコンニャクイモ。低糖質・低カロリーのワケは、ヘルシー食材として知られるコンニャクとほぼ同じ製法で作られているからです。
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 コンニャクと違うのは、例えば加熱して固める工程です。

 (シデカス 寄玉昌宏さん)「めちゃくちゃ熱い温度で加熱すると普通にコンニャクができあがります。『おいしいのができました』という感じになる。(Qギリギリの温度で止めている?)そうそう、だから温度は(公開)ダメです」
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 お湯の温度を管理することで固まりきらないペースト状の特殊な性質を引き出します。“微妙な温度”は企業秘密です。

 大企業を辞め30歳で会社を立ちあげた寄玉さん。ニンジャペーストを開発するきっかけになったのが…

 (シデカス 寄玉昌宏さん)「おばあちゃんが糖尿病で血糖値が高くて、甘いものがすごく好きだったんですけどなかなか食べられない。好きなものを食べるのは、それ自体が生きる活力になるのかなと思うので、それがないと楽しくなさそうだなとおばあちゃんを見ていて感じましたね」

 食事制限があっても好きなものが食べられる世の中にしたい。そう願って日々、いろいろな食材への活用方法を探ります。