「田所商店倉庫」鉱滓煉瓦の外壁

2つ目は北九州市八幡東区にある「田所商店倉庫」です。
昭和前期に建設された平屋建ての倉庫は、戦後、茶舗を営む田所商店の所有となり、茶製品の収蔵倉庫として使用されてきました。

屋根には波のような形の桟瓦が使われ、外壁などは高炉で鉄を取り出す過程で出るスラグを再利用した「鉱滓煉瓦(こうさいれんが)」で造られています。

「鉱滓煉瓦」は明治40年=1907年から官営製鐵所で生産が開始され、北九州地域を中心に建材として使用されているもので、地域性豊かな倉庫として評価されました。