日本の生態系に影響を与える外来種を駆除している学生たちが、宮城県石巻市にいます。さらに活動は駆除だけにとどまらず、自分たちで調理をして食べることもしているのです。

大学生が外来種を駆除

6月20日未明。奇妙な鳴き声が響く石巻市の川で、網を持った4人の大学生が何かを探していました。

大学生 佐藤歩夢さん:
「いまの季節、いっぱい鳴き声が聞こえますけど、たくさんいるのでウシガエルを捕まえます」

ウシガエルを捕獲し、駆除しようというのです。すると、水際でじっとしている生き物を見つけます。慎重に網を構え、1匹目を捕獲しました。

ウシガエルはアメリカが原産で、100年以上前、食用として国内に持ち込まれて、全国に広がったとされています。しかし、希少な在来種を捕食するため、今は、外来生物法の特定外来生物に指定されています。

大学生 奧山倖成さん:
「(捕まえた)このぐらいのサイズがたくさんいる。日本の生き物をばくばく食べてしまう」

この日は、3時間余りで8匹を捕獲しました。