病院の検証結果 今回の手術は医療事故「2回目の施術と帝王切開の遅れが脳障害発生させた」

千鶴さんらは病院側に対して、外回転術の手術に関して調査を依頼。2021年10月ごろ、第三者の医師による検証結果を交えた調査報告を千鶴さんに行いました。病院側は宝くんに脳への障害が残ったことを「医療事故」と認めたうえで、報告書の中で次のように言及しました。
(病院側の報告書より)
「本件の医療事故は1回目の外回転術施行以後、胎児の状態の評価を誤った結果、2回目の外回転術を施行してしまい、更には、緊急帝王切開も遅れることとなって、宝くんに少なくともより重い障害を発生させたと評価されました」
また、「『外回転術』から遅くとも3時間後には緊急帝王切開を行うべきであった」2回目の施術後の経過観察について、「早期に緊急帝王切開を実施すべきであったとの結論に至りました」と医療過誤を認めているということです。
MBSの取材に対して病院側は「本件につきましてはすでに医療過誤があったことを認めており、申し訳なく存じております。また、病院として深く受け止めており再発防止に努めております」とコメントしています。