新たなリーダー 必要な資質は「ビジョン提供し統合的運用を」
ー総裁選には、改革意欲のある方がなるべく多く出た方が国民に幅広い自民党の姿を示せると考えるか
多く出た方がいいという論というのは結果的には間違っていないかもしれませんが、多く出ることが目的化しちゃいけないんだと思うんです。一番考えるべきは、いったい自民党は何がしたいのかということがわかるような総裁選にしないといけないんだと思うんですね。
1つ言えば例えば憲法感とか外交安全保障という意味で、今国際秩序が劣化している中で、どういうことをやろうとしているのかとか、あるいは物価高に対してどうしたいのかとか、そういったものをわかっていただけるような、こういう総裁選であるべきで、全員が総裁選に出ますって言ったらおおよそ分かりにくくなるわけですよ。
なるべく多くの方が出たらいい、結果的にはそうかもしれませんが、重要なのは国民の皆さんに一体自民党は何やろうとしてるんですかと、それがわかるような総裁選であるべきだと思っています。
ービジョンがあれば期数や経験問わず出るべきだと
そうですよね。ええ。
ー新総裁に必要な資質、能力は
私が1番感じるのは繰り返し申し上げておりますけども、ビジョンを提供できることですよね。そこは1番重要なことだと思います。
物事うまくいくにはリーダーとしてビジョンをしっかりと示していただき、周りのしかるべき役割を持ったポストの人にしっかりとしたミッション、役割を与えてその中で各員が与えられたミッションの中でタスクを設定して、ビジョンに従って全体として整合的に統合的に運用されるようなことが重要だと思っているんですね。
そういうことができる組織というのは外乱というか突発的な不祥事もそうですし、北朝鮮からミサイル撃ってきたというのもそうですし、そういった事態が起きても、かなり統合的な運用がなされる傾向にあると私は思っているんです。だからそこはまず1番目に申し上げたいところですね。
イメージするリーダーの資質みたいなのはそれぞれたくさんありますから、それぞれの皆さんが議論して、こういうのがいい、ああいうのがいいっていうような、総裁選になればなっていうのは思いますよね。
ー心の中で、名前が浮かんでる方はいるのか
もう浮かんでいる者はおります。おりますが、それはあえて今、申し上げることではないかなと。
政治部 与党担当 サブキャップ
難波澪