総裁選で新しいリーダー望む それまでは岸田政権支える責任

ー総裁選について。裏金事件があり、自民党への国民の信頼は地に落ちた状態。9月に自民党総裁選があり、事実上総理を選ぶ選挙となるが、岸田総裁が引き続き舵取りすべきか、それとも新しいリーダーに期待したいと考えるか
今いろんな方がいろんなことをおっしゃっていますけど、振り返ったときに、われわれが前回野に下ったとき、私は議員ではありませんでしたけれども、そのときの1つの大きな要因であって、のちのちそれはまずかったねと反省したものの大きなところで言えば、内輪揉めなんですよね。
組織、特に政治はメカニズムとして全体のイメージが今回のように下がっていくと、何かのせいにせざるを得なくなり、国民の皆さんから、リーダーに対して駄目だという評価をいただくと、それに沿った回答をしていた方が楽なんです。
そうすると組織の中で、非常に理屈で申し上げていますけれども、メカニズムとしてはやっぱり駄目だ駄目だという方に走っていきがちなんですね。それは全体の党の結束というかガバナンスというのを落としていくことになるんだという反省をしたわけです。
したがって少なくとも岸田政権、今はですね、私らは私らで選んだわけですから選んだ責任がわれわれもあるわけなんです。
今の時点では岸田政権を自民党各員は支えるべきなんです。ここが考え方の1つです。
ただ組織のガバナンスというのはですね、究極的に言えば、どういう人であろうが組織を変えられるというガバナンスを持っているかどうか、制度を持っているかどうか。
その最大の武器が総裁選であって、総裁選においては、それぞれが思う方向に行けばいいんだろうなと思っています。
私は今の状況をから考えて、総裁選においてはやっぱり新しいリーダーを望みたいところではありますよね。
ー「新しいリーダーを望みたい」、その理由は
岸田政権自体は非常に貢献大のところがあるんです。それは私の中で国家安全保障戦略という、これはおおよそ戦略文書としては非常に秀逸、もちろん過去1番ですし、世界の中でも誇らしい文書体系になっています。お読みいただいたらわかると思います。
もう1つが新しい資本主義というコンセプト。非常に時代を先取りしたもので、平たく言えば社会課題解決をマーケット化していくと。新しい投資市場にしていって、民間が課題解決をしていくという流れを国内で作った、これは非常に素晴らしいのだと思っています。
一方で今申し上げたような党の力ですよね、ここを結集できているかというと、今は結集させるべきなんですよ。
もう1回申し上げますと、今は全力で支えていくべきだと私は思っていますが、総裁選においてはそれぞれがやっぱり考えていくべき話なんだと思いますし、私自身は新しいリーダーを望みたいと思っているということですね。