「緩やか」「浅い」ような場所こそ、油断して危険

透明度の高い川は石が見えることなどで浅く感じて「危険ではない」と判断しがちですが、水の屈折で浅く見えているだけで、実際は3割程度深いということです。

水難学会の斎藤会長は「深さを確かめずに川に入ると、足がつかず溺れてしまう恐れもある」としていて注意が必要です。

また、川底の“斜面”が急激に深くなる場合もあるということです。
▼川底が砂利の場合、斜面が崩れて戻れない
▼垂直姿勢で体が沈むと、泳ぎの姿勢をとるのは困難

本流と合流して急激に深くなる場所もあり、踏ん張りがきかない川底になっているといいます。

さらに、流れが緩やかな場所にこそ危険が潜んでいるそうです。

水難学会の斎藤会長によると、「流れが緩やかな場所ほど急に深くなっている。『浅いだろう』と油断して溺れてしまうケースが多い」ということです。

「川遊びをする前に必ず家族で深さを確認し、大人が子どもの近くで一緒に遊んであげることが重要」、「川遊びはひざ下の深さまで」と注意を呼びかけています。

さらに、雨で増水した後の川には注意が必要です。水難学会の斎藤会長は、「水の量が元に戻っても、川底がえぐれて深さが変わっている可能性がある。きのうは大丈夫でも、きょうは違うと思うことが大切。一歩ずつ確認を」としています。