給食費未納が前年比32倍に “急増” 背景にあるのは?
実は広島市では、小・中・特別支援学校で、給食費の未納額が急増している。2022年度の未納額は、約2045万円。前年比32倍の大幅増だ。2023年度はさらに増える見込みという。それ以前の最近の未納額は、多い年でも約100万円程度だったというから、その増え方に驚く。いったいなぜ、こんなに急増しているのか。
急増した主な原因は給食費の徴収方法の変更だ。
全国的な流れを受けて広島市でも2022年度から学校ごとに給食費を集める方式から、広島市がまとめて集める「公会計」に変わった。このとき、引き落とし手続きにミスがあったり、周知不足だったりしたことから徴収が滞り、未納額が急増したという。

黄色い封筒は、まずは開封して金額や引き落とし口座をあらためて確認してもらうことで、これ以上、未納額を増やさない狙いがある。
黄色は、全国の自治体で使われているピンクやオレンジなどカラフルな事例も調べた上で決めたという。
確かに黄色は目立つ。
「未納の知らせかとドキッとしてすぐに中身を確認しました」―。記者がそう話すと、市教委の担当者がニヤリとした。