■横山周導さんが“今”思うこと

2022年。ロシアがウクライナを侵攻しました。横山さんはこの戦争をどう見たのでしょうか。

「これまで33回、追悼のためロシアを訪問しましたが、普通の市民の人たちは、みな平和を望んでいると思います。プーチン大統領のような考えの人はいないと思います。プーチン大統領は国民の気持ちとかけ離れたことをやっていると思うし、独断で戦争をおこしたことはとても残念だと思います」

また、ウクライナ侵攻をきっかけに世界中で軍備拡大の動きが広がっていることやアフリカなどの国で食糧危機が起きていることにも懸念を示しました。

横山さんとウス元村長ら


「新型コロナウイルスの感染拡大で、本来なら全世界が一つになるべき時に、ウクライナに戦争をしかけるなどあってはならないし、今はそんな時ではないと思います。とても裏切られたような気持ちがします。いつまでこの戦争が続くのかわからないが、これを世界が認めることがあってはならないと思います」


TBS報道局外信部 北京支局長・立山芽以子(2019年に取材、放送したものを再構成したものです。年齢・肩書・地名は当時のものです)

文中の絵は、同じくシベリア抑留を体験した都内在住の中島裕さんが、自身の記憶をもとに描いたものです。

この記事は、TBS NEWS DIGによるLINE NEWS向け特別企画です。