調査報告書では『コンプライアンス意識の低さが根本的原因』

コンクリートがはがされたトンネル内(和歌山県提供)


調査報告書では、今回の施工不良の原因について有識者らは「トンネル施工に関する基礎的知識の欠如に加え、コンプライアンス意識の低さが、深刻な施工不良を発生させた根本的な原因」「社会や公益に対する技術者としての責任を認識していないことも、施工不良の発生原因」などと言及しました。

 また、施工不良に気づいた担当者もいたということですが。「所長の判断は絶対」「所長を超えて内部通報はできない」と考え、所長の決定に従わざるを得ない環境だったということです。今回の調査報告書の公表を受けて、浅川組は「真摯に受け止めています」とのみ言及しました。