物価高でも「値上げ」に尻込みする店も

名古屋市緑区の「六古窯」は、自家焙煎したこだわりのコーヒーを、愛知の陶芸家が焼き上げたカップで飲める店。
六古窯では、コーヒー豆の販売価格を値上げ。しかし、客離れを恐れ、店で出すコーヒーの価格は据え置いています。
(六古窯珈琲・纐纈(こうけつ)昭男社長)
「嗜好品なので、お金をかける人が少なくなっていると思う。皆さんに負担がかからないように頑張っているが、まだ豆の値段が上がっている。今後、どうしようか、迷っているのが本音」
ここ数年、コーヒー豆の価格は上昇している一方、コーヒー1杯の価格はほぼ横ばい。コンビニに行けば、100円程度でコーヒーが買える今、利益が減っても値上げが難しいのが現状です。
さらに、深刻な「人手不足」も、もう一つの大きな課題です。六古窯では、セルフレジの導入なども行いましたが、それでも人手は不足。4月、5月は、あんかけスパなど、人気メニューの提供を休止しました。6月からスタッフを増やし、ようやく食事のメニューが再開できました。
(六古窯珈琲・纐纈(こうけつ)昭男社長)
「物価高は仕方ないとしても、人の問題の方が大きい」