今年は「異常な梅雨」になりそう…海水温の上昇で大雨に
広瀬駿さん:そして今年は異常な梅雨になりそうです。その理由は「海」にあります。6月6日の日本周辺の「海面水温の平年差」を表した図をみてみます。赤色が濃いところほど平年より水温が高く、青色が濃いところほど平年より低くなっていますが、日本周辺はほとんどの場所で高くなっていることが分かります。
これは、去年の猛暑などで温まった海水が記録的な暖冬で冷め切らなかったという「異常気象の連鎖」、また、黒潮の大蛇行、黒潮の振る舞いの異常というのも関係しています。関東・東北沖にどんどん黒潮が入って、一気に海水温が高くなっているということです。海水温が高いとそれだけ水蒸気の供給量は多くなるので、雲が発達して大雨になりやすい、そういった環境になっています。